＜これまでのあらすじ＞
収録前日、NHKまでの行き方をおさらい。地図を確認して心構えもできたところで、いよいよスタジオ収録の日になりました。 |
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７．いよいよ当日の朝をむかえる
そしてスタジオ収録当日を迎えた。
お父さんはいつもどおり、朝7:00に出勤のため家を出る。
けん坊には「NHK、楽しんできてね！」と軽く声をかけて出かけていった。
8:30になると、今度はまー坊に弁当を持たせて保育教室へ。
けん坊も車に一緒に乗り、教室の前で弟の登園を見送った。
今日のまー坊の延長保育は夕方17:00までである。
ふだんはお昼12:00にお迎えなのだが、今日はその後にお布団でお昼寝をして、おやつを食べさせてもらって、夕方の室内遊びと続く。
お兄ちゃんのとばっちりで、初めての長丁場を迎えるまー坊だったが、そんなことを知るわけもなく、いつものように馴染みの保育士さんに抱っこされて、室内に入って行った。
今日が保育教室の日で、ほんと良かった。
面倒をみてくれるのは、けん坊の時からずっとお世話になっていて信頼できる先生方だし、まー坊にとっても慣れている環境で過ごせる。
これがもし初めての託児所とかシッターさんに預ける羽目になっていたら、心配で収録へ行くどころではなかっただろう。
NHKへの出発はお昼前の予定なので、まー坊を送った後、車はいったん家に戻る。
しかしけん坊は、このまま自分もすぐに向かうと思っていたようだ。
家の前に来ると「なんでおうち戻るの？」「早くNHK行こうよ〜」と文句を言いだした。
「うーん、すぐ行けたらいいけど、お母さんもお片づけがあるし、お洗濯も干さなきゃいけないし、いっかいお家に入るよ」と車を停める。
すると「じゃあけんちゃん、車で待ってる」と言いだすではないか。
いやいやいや。
炎天下で３時間待つ気か。
今日は猛暑の予報。すでにこの時点で30℃近いであろう気温。ものの数十分で、熱中症間違いなし。
「４歳児を車内に放置、熱中症で死亡」とかいう新聞記事が頭に浮かぶ。そんなことで警察沙汰になりたくないぞ母は。
何とか説き伏せ、家に戻る。
しかし納得しないけん坊。
「まだ行かないの〜？」「早くNHK行こうよー」と壊れたラジオのように同じセリフを何度も何度も繰り返す。
「今NHKに行ってもまだ入れないんだよ、けんちゃんが行けるのはお昼になってからだよ」などと説明すると、一応は質問攻めも止むのだが、10分も経つとまた「ねぇ、早く行こうよぉー」。
見事な鳥頭ぶりを発揮するけん坊。
その調子でずっと同じことを繰り返され、そのたびに懇切丁寧に対応しなければならず、出発前にどっと疲れる母であった。 |
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